文章修行その2原稿用紙何枚分か


目指せ、ルーゴン=マッカール叢書読破!

「ルーゴン=マッカール家系樹と各巻主人公」〔巻名および人物名の邦訳は『論創社版全集』に準拠〕



 19世紀のフランスの小説家エミール・ゾラは、1870年から1893年の間に、全20巻の『ルーゴン=マッカール叢書』を刊行しました。

 アデライード・フークという1768年生まれの女性が、ルーゴンという男性との間に、ピエール、ユルシェル、マッカ‐ルとの間にアントワーヌという子を産むことによって、「ルーゴン=マッカール」という家系が生まれました。この家系の「5代にわたる壮大な愛と葛藤の物語」が、『ルーゴン=マッカール叢書』です。物語は、アデライードの孫パスカル博士の死(1873年)とパスカル博士の姪クロチルドの出産(1874年 父親は、パスカル博士)で終わります。
 先日、『ルーゴン=マッカール叢書』最終巻『パスカル博士』を買ったのを機に、全20巻読破を決意しました。ゾラ没後100周年を記念して論創社から全20巻の『ルーゴン=マッカール叢書』の翻訳書が刊行されつつありますので、平行して購読する予定です。各巻と刊行年は以下の通り。

1『ルーゴン家の誕生』 1870年
2『獲物の分け前』 1871年
3『パリの胃袋』 1873年
4『プラッサンの征服』 1874年
5『ムーレ神父のあやまち』 1875年
6『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』 1876年
7『居酒屋』 1876年
8『愛の一ページ』1878年
9『ナナ』1879年
10『ごった煮』1882年
11『ボヌール・デ・ダム百貨店』 1883年
12『生きる歓び』1884年
13『ジェルミナール』 1885年
14『制作』1886年
15『大地』 1887年
16『夢想』 1888年
17『獣人』 1890年
18『金(かね)』 1891年
19『壊滅』1892年
20『パスカル博士』 1893年
  
 『パスカル博士』巻末におまけとして載っている『ルーゴン=マッカール家系樹』と作中の前19巻の要約に基づいて、上記の「家系樹と各巻主人公」を作ってみました。これを手がかりとして順次読んでいく予定です。ルーゴン=マッカール叢書は膨大すぎて日本で全訳が出るのは初めてです。論創社さんの全集や藤原書店の選集以前に邦訳で読めるゾラといったら、世界文学全集や文庫本に入っている一部の人気作だけでした。私は現在

『居酒屋』 『ナナ』『ジェルミナール』 『獣人』
『パスカル博士』

しか読んでおりませんので、あと4分の3です。『居酒屋』 『ナナ』『ジェルミナール』 『獣人』は、登場人物が親子・きょうだいですが、それぞれが独立した長編小説として十分楽しめました。それが全体として一貫した大河小説になっているなんて、すばらしい力技です。次は『ルーゴン家の誕生』を読むつもりです。



                                                                                    2005.9.24更新分


上記「ルーゴン=マッカール家系樹と各巻主人公」は、Macのエクセルの挿入メニュー「組織図」で作ったものを画像に変換したものをグラフィック コンバーターというソフトで字を書き加え、さらにWindows機のペイントで手直ししました。「組織図」は家系図ソフトではないので、婚姻関係をうまく表現できません。配偶者、愛人等は割愛しました。一族の血縁者のみの家系図です。「ルーゴン=マッカ‐ル家」は、異常に「近親婚、異父きょうだい、異母きょうだい、非嫡出子」が多いので、私の力で全てを網羅した家系図を作るのは無理です。「組織図」は大きさに制限があって「ムーレ家」3きょうだいがかきこめなかったので、下に付け足しました。

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